ヴィンテージクリスマスオーナメント と【おとぎの国】東欧ウクライナのこと
こんにちは、rejoiceです。
もう師走突入!なんて焦っていたら、サラッと一週目が過ぎ去り…
年末は仕事も家庭も慌しいせいか、いつもと時の経つスピードが違って感じます。やっとクリスマスツリーを飾り付けたと思ったら、もうお節の準備に突入?!なんて様子が目に見えるようです… まさに目の回りそうな歳の瀬です。
先週の投稿で少しだけ紹介をしていた今年のクリスマスオーナメントの新入りたち。Etsyで見つけ、東欧ウクライナのキエフからはるばるわが家にやってきました。
ヴィンテージのオーナメントは少し値が張るのでいっぺんには揃えられないけれど、実際に手に取ってみるとその儚げな可愛らしさに魅了されっぱなしです。
そして… それらをきっかけに注目し始めた、遥か遠くの東欧の国 ウクライナ。
きょうは、そんな未知の国だったウクライナと、そのノスタルジックな魅力にどっぷりハマってしまいそうな件について少し。
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まずは『新入り』旧ソ連時代のヴィンテージ 吹きガラスオーナメントのこと
先週わが家にやってきたばかりの新顔、とても可愛らしいヴィンテージの吹きガラスのクリスマスオーナメント。Etsyで見つけたショップ【MerryMeFair】さんから購入しました。
左:ツリートッパー(ツリーのてっぺんに飾るもの)右上:気品漂う聖母マリア 右下:赤ら顔の可愛いサンタクロース
画像だけだと少し伝わりにくいかと思うのだけど、薄い吹きガラス製でとても繊細です。でも手に乗せると、心地よい重みがあります。そっと触れてみるだけで、質の良いものであることが指先から伝わってくるような感じ。
ウクライナで流通するヴィンテージのオーナメントは、主に1940~70年頃の旧ソビエト連邦時代のヴィンテージなのだそう。
あの時代独特なロマンティシズムが色濃く残った 儚げでノスタルジックなオーナメントは、年代モノゆえの擦れや経年劣化もあるけれど、色合い&質感共に素晴らしく まるで【小さな芸術品】のようです。
あぁ… こんなに素敵ならもう少し購入すれば良かった…とコレクション欲がムクムクと育ち始めており、非常に危険です(笑)
気に入ったものが国内で見つからず、しばらく不在の『ツリーのてっぺん』でしたが…
今年は上品なオフホワイトのヴィンテージトッパーがつきました。
ヴィンテージと手仕事の宝庫⁈【ウクライナ】という遠くて未知だった国
その美しさに長いこと魅了されていた吹きガラスのヴィンテージオーナメント。特にずっと恋焦がれていたのが、スタンダードなボール状のものでした。
シンプルながら、新品のそれとは全く違った独特の色味と、並べたときのグラデーションといったら、もう息を呑む美しさなのです。
日本ではめったに見つからないし、見つけたとしても非常に高価であることは想像に難くない… そうなると、毎年クリスマスシーズンが近くなるたびに、Etsyで探してはお気に入りリストに保存。
でも結局 その繊細さゆえに個人輸入を躊躇していたんです(壊れやすさからか国際発送をしないショップもあるほど)。
そんな状況下、突如今年になって浮上してきた、今まで馴染みがあまりなかった東欧のウクライナという国。
いままでは、クリスマス関連の小粋なアイテムといえば北欧!と思い込んでいた節が有りました。確かに北欧デザインは、洗練とあたたかみの両方を兼ね備えた傑出した存在です。
そんなこともあって、アンテナが十分に張れていなかったんですね… ワタシ。今年は Etsyで検索中にマウスを動かす手が止まるのは、どれもこれもウクライナのショップ。しかも驚いたことに、どのショップも海外発送OKではありませんか?!
小さな芸術品?! ひと型タイプの吹きガラス製オーナメント
特にワタシの心を鷲づかみにして離さないのが、小さなひと型タイプの吹きガラス製 ヴィンテージオーナメント。
ヴィンテージ独特の色味と質感、そして 愛嬌たっぷりな『ブサ可愛さ』から目が離せません(笑)結局ずっと欲しかったボール状のオーナメントではなく、ひと型タイプのものを2つとツリートッパーが今年の追加分となりました。
お気に入りリストに保存されているにオーナメントたち 見ているだけで
その可愛らしさに目尻が下がります
初めてということもあり少なめにオーダー… あぁ、もっと購入しておけば…
まだまだ気になる?! ウクライナの あんなものやこんなもの
今年、ワタシの中で注目度がグンと上がった【ノスタルジックなおとぎの国】ウクライナ。いままで行き届かなかったアンテナを張り始めたら、ビンビンきおります。調べ始めると次々に気になるものが…
◆ ウクライナ刺繡が施されたブラウスやドレス【ソロチカ Sorochka】
どうやらお目利きの間では、だいぶ前から注目のアイテムだったようです。袖がバルーンのように大きく膨らんだ可憐なデザインとフォークロアな刺繍が特徴のウクライナの民族衣装【ソロチカ Sorochka】
その美しく見事な刺繡は、装飾のためだけではなく、多くの深い意味が込められているようです。
ソロチカという名前の由来は、 ウクライナ語で「40」の数を表す「сорок (ソーロク)」から。40とは糸の太さを表す番手のことで特に細い糸をつかっている高級な布という意味がありました。
ソロチカ(SOROCHKA)は主に女性の着る ウクライナ民族衣装シャツ(ブラウス・ドレス)を指します。ソロチカの刺繍は 病気や悪霊などの「悪しきもの」から身を護るための 「魔除け」の意味があります。 その「悪しきもの」が入ってこないように、 袖、襟元、裾などの外界との境目には 念入りに刺繍がほどこされています。
ロンドンヴィンテージ洋装店のページより
あれ… でもこの雰囲気、どこかで見覚えが?! フワッとした袖のデザインが気に入って数年前に購入、今年の夏もよく着ていたお気に入りの『インド綿のシャツ』… そのデザインに酷似しているではありませんか!
恥ずかしながら…インド綿のシャツと信じて疑わなかったお気に入りのシャツは、ウクライナ刺繡の民族衣装からインスピレーションを得たものだっであろうことを、購入から3年以上も経った今、気づいたのでした。
しかしなんと?! 意識するかなり前からウクライナとつながっていたのですね、ワタシ… そして出会うべくして出会ってしまった訳です(少々大げさですが)。
Etsyでは、お手頃なものが多く出品されているし(少し痛みのあるものなどは破格!)日本ではずっと大切に着たいコンディションが良く質の高いソロチカを扱うショップもあるようです。これは両方チェックせねば…
◆ 【リズニク(Lyhznik)】とい名のふわふわな羊毛手織りラグ
過去のいくつかの投稿を見てくださった方は、ワタシの【ラグ愛】ご存知かと思いますが… ラグ、大好きです。イラン、トルコ、モロッコ、インド、アメリカと、あげ始めたらキリがありません。
好き過ぎてアンティークやヴィンテージラグの画集を見て1日中過ごせそうなくらい(笑)
たがら…こんなステキな継承文化がある国で、しかも冬は極寒の気候であることを踏まえると… きっと魅力的なラグがあるはず‼︎と探してみたのです。
すると… やはり有りました!リズニク(Lizhnyk)という名の羊毛の手織りもの。
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日本での認知度はまだ低いようで(確かに初めて聞いた名前です)日本語で検索をするも殆んどヒットしません… でも英語の綴り(lizhnyk)だとかなりの件数で検索結果を返してきました。
それにしても… ふわっふわしていて、見るからに気持ちが良さそうなラグ。ナチュラルな色にトライバル柄も魅力的です。
リズニクに関する数少ない情報の中でたどり着いたのが、同じく東欧の国 ポーランドのフォークロアアート(民芸品)や伝統を現代に受け継ぐアーティストたちを紹介する会社、Slow Artさんのサイト。
Slow Artさんによると、伝統的な織物であるリズニクは、寒いアルパチアの冬を過ごすために織られたものなのだそう。ブランケットや絨毯、衣類やクッションなど、生活に根ざしたもが織られるんだとか。
織り終わったばかりのリズニクは、まだゴワっとして硬く未完成。それを自然の力を借りて柔らかでふわふわなラグにするんだそうです。その驚きの方法とは…
織り上がった織物は、機を使って織っていますが毛糸も太めでまだゴワゴワとし、しまりも不十分です。 フツルの人々は、これを長時間激しい水の流に織物を打ち付けることで解決しました。ヤボリフ村には、バリロ(valylo)と呼ばれる山の急流を利用した織物の為の水場がいくつかあります。古代のスラブ民族は6-8世紀ころからこの方法を使っていたといわれます。また現在わかっている最古のバリロは1515年のものだそうです。slow-artさんのページより
なんと?! 山の急流の水がラグを仕上げてくれるのです。そして6-8世紀には すでに同様の方法で織られていたと… 気が遠くなりそうなくらい長い歳月をかけて、手工芸の技術や伝統が継承されていくとは、まさにこういうことなのですね。
その後干した織物は釘針のとがった専用のブラシでガシガシとほぐし、画像のようなフワフワな状態に仕上げていくんだそうですが、詳しい工程はSlow Artさんのページ※で美しい写真と共にぜひ♪
※現在は新サイトへ移転のようです。リズニクの情報は以前のブログにありるため旧ページのリンクを張りました。新サイトも美しい写真が満載です。
おわりに...
ワタシの中で、未知のおとぎの国というイメージだった東欧の国ウクライナ。ヴィンテージの吹きガラスオーナメントがきっかけとなって始まった『調べ物の短い旅』でしたが、知れば知るほど興味深く、その美しい民族衣装や、人々の生活に根付いた伝統工芸のなど、長い歳月をかけ脈々と受け継がれるもモノや文化に敬意を払い、そしてその歴史に想いを馳せずにはいられませんでした。
さて、今回のきっかけとなった我が家の今年のクリスマスツリーは、こんな感じ。前年と大きく変わりはしないけれど、長年欲しかったツリートッパーもつけることができたし、可愛らしい新入りたちも小さいながらに存在感を出して…
眺めているだけで、ついつい口元がほころんでしまう アラフィフ女子です(笑)
「子供たちはいい子にしているかな?」スパイをしてサンタさんに知らせるミッションを持った 妖精さん
(と子供たちに信じられていた)は、壊れては直し… 愛着があるオーナメントのひとつです。
最後までお付き合いありがとうございます。
星の数ほどもあるブログの中から 当サイトにお立ち寄りくださりありがとうございます。
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それでは今日も口角をキュッとあげて参りましょう~
rejoiceでした。
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