作られた時代的要素もあって(1950~60年代)ミッドセンチュリーなデザインやヴィンテージファニチャーとは、予想通りこれ以上ないくらいの相性です。
バシーっと決まって、それはもうスタイリッシュの極み。それぞれのアクの強さが誇張されてケンカするのではなく、なぜかいい具合にバランスよく収まってしまう… 驚くほど優秀な照明なのです。
image via : Design Within Reach |
こんにちは、rejoiceです。
前回 Inspo finds! の投稿したのは、ミッドセンチュリーモダンのサイドボードでした。その後『ベストサイドボードへの旅』は継続中です
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が、今回はワタシが長いこと狙いつつ妄想を膨らませている、また別のモノをご紹介。 それは… セルジュムーユ Serge Mouille の照明!
昨今ではInstagram や PinterestなどSNSでも、見ない日は無いくらい頻繁に登場する大人気のデザイナーズ照明です。きょうは、そのセルジュムーユ照明が多くのインテリアフリークを魅了する理由について、実例を見ながら、その摩訶不思議な魅力に迫りたいと思います。そして… デザイナーズ照明購入の永遠の悩み… 『正規品にする?それともリプロダクト?』へのワタシの見解をすこし。
初めてセルジュムーユの作品に触れたのは、今から遡ること20年以上も前。まだ独身で実家暮らし。自分でインテリアをいじる機会はさほどなかったけれど、よく海外インテリア雑誌を読んだり、有名ショップのカタログを買って眺めてました(今みたいにググれば何か見つかる便利な時代になるだ~いぶ前のことですので…)
その中の一冊に、老舗インテリアショップ IDEE イデーのカタログがあって(以下イデー)、表紙にはセルジュムーユのランプが他のソファなんかと一緒に収まってました。大きさや配置なんかから見ても、明らかに主役はソファだろうに『主役を食う』 とはこういうことを言うのか!と思うほど異色な存在感を放っていました。この昆虫のような?コウモリみたいな?アクのつよ~い照明器具。ものすごく鮮明にワタシの脳裏に焼きついたのでした。
あれから25年くらいですかね… 時代がセルジュムーユのデザインに追いついてきた感があります。
ここでセルジュムーユという人物について。
Serge Mouille (セルジュムーユ)1922-1988
1950年代にパリのデザインシーンを牽引したフランスの照明作家のひとりで、パリ生まれ。銀細工職人として教育を受けた後、様々なデザイン活動を行いながら1950年代前半から60年代の半ばまでという短い期間に自らの照明器具の開発、制作を行いました。公共施設向けの作品が多いこと、50年代当時パリの「Galerie Steph Simon」のみで販売されたことも相俟って、オリジナルは世界中の建築家やデザイナー、コレクターから絶大な支持を得ています -
引用元:無印良品のページより
日本では、イデーがセルジュムーユの正規品を作っていて、現在その数、全8作品。それらの作品のひとつで、SNSでも特に頻繁に見かけるのが、シュスポンション トワ ブラ ピヴォタン(SUSPENSION 3 BRAS PIVOTANTS) ちょっと口が回ってないですけど(笑)
3本の長さの異なるアームが旋回したり、シェード部分も位置を自在に変えることができるので、光を当てたいところに合わせて照らすことができる優れモノ。オーガニックな造詣の美しさのみならず、しっかりとした機能も兼ね備えたランプなのです。ときに飛ぶコウモリとか昆虫の脚にも見えるんですけど、それはそれで愛嬌があるということで(笑)
誕生した時代の影響もあり、ミッドセンチュリーモダンにはベストマッチなセルジュムーユの照明。でも…それだけじゃないんです。あの風変わりなデザイン、なぜかコレ、どんなインテリアとも不思議にマッチしてしまいます。… あれだけアクが強くて主張があるデザインを思うと首を傾げてしまいますが、いくつか実例を見ながら、セルジュムーユデザインの魅力を読み解いてみたいと思います。
非常に個性的な風貌ですから… 流行のシンプルモダンや、ナチュラルなインテリアとの相性はどうなんだろう?ちょっと悪目立ちするんじゃななかろうか?と思いきや… これが不思議にピタッ!と決まってしまうんです。ほら…
素材の無機質な要素(デザイン自体は有機的だけれど)がシンプルでナチュラルなインテリアに加わることで、全体をピリッと程よくスパイスが効いた、モダンなスタイルに変身させています。ランプ部分を手で覆い隠してみると、その効果が歴然!お試しあれ…
ボヘミアンスタイルは少しバランスを崩すと、なんというかこう… 野暮ったくなっちゃうんですよね。でもセルジュムーユのランプを加えるだけで… どうでしょう?! なぜか簡単に全体がの調和がとれて一気に洗練されたスタイルになってしまうのです。
これも、ランプ部分を手で覆ってみると、その変化にムムっと唸ってしまいます…
デザイン自体はオーガニックな要素の強いランプですけど、素材のスチールは無機質で男性的。だからマスキュリンなテイストのインテリアに合わせると、辛口で男前な印象を引き出します。ただ… マッチョなだけのインテリアはあまりスマートじゃないし、殺風景過ぎるか、若干暑苦しいか… のどちらかに偏りがち 。で、セルジュムーユの魔法をプラスするだけで、ほんの少しだけフワッとコミカルな要素が加わって、一気に垢抜けた『洗練オトナ男子インテリア』の完成!です。
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作られた時代的要素もあって(1950~60年代)ミッドセンチュリーなデザインやヴィンテージファニチャーとは、予想通りこれ以上ないくらいの相性です。
バシーっと決まって、それはもうスタイリッシュの極み。それぞれのアクの強さが誇張されてケンカするのではなく、なぜかいい具合にバランスよく収まってしまう… 驚くほど優秀な照明なのです。
イデーがセルジュのデザインに惚れ込み、その再生産を実現して以来、日本で正規品の取り扱いをしているのは主にイデーですが、2006年8月に『良品企画』の傘下に入ったことで、現在は無印良品の限られた店舗でも買い求めることができます。
『正規品にするか?リプロをチョイスするのか… それが問題だ… 』デザイナーズの購入を考えたときの最大の悩みです(-ω-;)
可能ならば、もちろん正規品のイデーだと思うのですよ。まず第一にどんなものが届くんだろか?などと、無用なドキドキがないですし、美しいランプシェードの裏側には【IDEE】のステッカー+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚テンションも上がります。
でも、お値段との折り合いをうまくつけるためにリプロダクトを選択というのも、実はありだなぁとも思うのです。お高い買い物ですし、少しだけ気軽に偉大なデザインに触れることができるのがリプロの利点かなと。そしていつの日か… ふさわしい自分になったら… イデーのセルジュムーユ、欲しいです。
最近のブームで、メルカリやオークションなどでも、頻繁にセルジュムーユのリプロを目にするようになりました。でもリプロダクト品は、本当にピンキリで、その品質と価格に大きな幅があるなぁということ。オリジナルに忠実に作られた良品に混ざって、法外に安価なモノも見かけます… そういったものは、ライセンスセ料や人件費だけでなく品質も抑えられたモノ。実際の見た目や耐用年数を大きく左右することもあるでしょうし、修理などのアフターケアの対応がないと考えた方がいいかも。オンライン取引が多いでしょうから、購入前の見極めをしっかりしたいものです。
絶妙なバランス感覚で、様々なスタイルを引き立てるセルジュムーユの照明… 要は有機と無機の両方の要素を併せ持つモノゆえのなせる業なのか?というのがワタシの見解です。
リビングが20帖超くらいあれば、3羽のコウモリさんが飛ぶフロアランプ(セルジュ自身は昆虫のナナフシと形容してますが..)の ランパデール トワ ルミエーレ(Lampadaire 3 Lumieres) がいいな.. と思うんですけど、わが家のリビングのサイズだと、若干ウルさめになってしまいそうな予感… 壁に設置するコウモリ2羽タイプ アプリク ミュラル ドゥ ブラ ピヴォタン (Applique Murale 2 Bras Pivotants) もしくは、スタンダードな、天井からコウモリさん3羽のシュスポンション トワ ブラ ピヴォタン (Suspension 3 Bras Pivotants) がよいかなぁ…
と、妄想が収まる様子がありません…。
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